私は、高校2年で不登校となり、それから通信制高校に編入しました。
通信制高校に編入して次の年、大学進学を目指し、予備校に通い始めます。
この記事では、私が「高校不登校を経て、大学進学を目指して予備校に通ったこと」について書いています。
予備校の高卒生コースに入る
私は高校2年で不登校になり、その後、通信制高校に編入しました。
その翌年の高校3年(※)の春、大学進学を目指し、予備校に通いだします。
(※…通信制高校は単位制で学年はありませんでした。しかし、学年のほうが分かりやすいので、「高校3年」と書きます)
通信制高校の卒業に必要な単位は、元々通っていた高校で取得済みの単位と編入学してから取得した単位を合わせるとほぼOK。
高校3年の4月から約1年間、私は
- 週末に1日、通信制高校に通う
- 月曜から金曜は、予備校に通う
という生活をはじめました。
なぜ予備校を選択したの?
大学受験するにあたって、独学で勉強して受かる道筋が私には見えなかったので(勉強が得意ではなかった)、何かサポートを受けたいと思いました。
予備校に通いだす前に、少しだけ
- 個別指導塾での勉強
- 添削指導を受けられる通信教育
をやったことがあります。
①個別指導塾での勉強
マンツーマンで教わるのが、コミュ障の私にはきつく、多人数でざっくばらんに受講するスタイルのほうが良いなと思いました。
②添削指導を受けられる通信教育
分からない箇所でつまづくと、なかなか自力で解決できなかったのと、特に苦手科目は講義を受けないとスムーズに理解するのが難しいと感じました。
- 大人数でざっくばらんに受講したい
- どうしても分からない問題が出てきたら、その場で質問したい
- 特に苦手科目は講義を受けてみたい
といった理由から、予備校に行ってみようと思ったのです。
なぜ高卒生コースにしたの?
予備校をいくつか見てまわり、代々木ゼミナールにしました。(校舎が当時はそれなりに古くて、何となく落ち着く感じがするという理由だったと思います)
なぜ高卒生コースに通ったかといえば、
- 通信制高校の登校が週に1回のため、時間に余裕があったから
- 高卒生コースなら、平日の日中に授業を受けられるから
です。
- 現役生コース:夕方から夜にかけての授業が中心
- 高卒生コース:日中の授業が中心
高卒生コースは、高校で3年間勉強したことが前提となっているので、勉強不足の私には厳しそうではありましたが「まぁ、何とかなるかな」と最初は楽観的でした。
初めての予備校はどうだった?
憧れの大学生活に向けての、予備校での勉強。
不安もありながらも、とても楽しみにしていました。
久しぶりのビッチリつまった授業スケジュールや、テキストや参考書の山に気分は高まります。
自分の受ける授業ごとに教室移動があったり、講堂のように広い場所での授業があったりで「ちょっと大学生活っぽいかも♪」なんて浮かれ気分でいましたが、あっという間にそんな気分は吹き飛びました。
全然、授業についていけない!!
分かっていたはずでしたが、予想していたよりもきつかったです。
楽しく余裕をもって授業を受けられたのは現国くらいという状態。
予習をしても、授業のスピードについていけず、板書すらままならないこともありました。
志望コースを変えました
実は私は当初無謀にも、国公立文系を目指していました。
しかし、予備校に通いだして早々に
「あ…これは無理」と多科目受験の厳しさと自分の見積もりの甘さを痛感し、3科目受験の私立文系を目指すコースに変えました。
3科目受験にしたところで厳しい状況は相変わらずですが、少しだけ現実的になりました。
通信制高校での授業は、生徒に寄り添った優しいものでした。
しかし、予備校の授業は、そうはいきません。(そもそも目的が違いますもんね)
予備校の講師は、「自分たち(講師陣)を利用するくらいの気概でかかってこい!」と言ってくれてましたが、私はそんな境地に立てていませんでした。
ちなみに、終始1人で友達はいませんでした
通信制高校でも予備校でも、もれなくボッチでした。
予備校での昼食は、フリースペースの長椅子で、パンやおにぎりをそそくさと食べていた気がします。(教室で食べたりもしてたかな?)
予備校には友達を作りにいっているわけではないと思いながらも、正直寂しいときもありました。
でも、それ以上に人と関わるのが恐かったのです。
たまに声をかけてもらっても、おどおどした態度しかとれず…。
たまにふと不安の波に襲われる日もありましたが、夢のキャンパスライフを思い描きながら、勉強に励む日々でした。
予備校に通うメリット・デメリットは?
私が約1年間予備校に通って、感じたメリット・デメリットです。
メリット
まず、多くの人に当てはまりそうなメリットです。
- 学習環境に身を置くことで、半強制的に勉強できる
- 規則正しい生活を送れる
- 予備校への通学で少しは運動になる
家にずっといるとなると、
「規則正しい生活をしながら、勉強を計画的にやって、ほどほどに体も動かす」というのは、なかなか難しいんですよね。この辺りは、予備校に行くことでクリアできると思います。
そして、コミュ障&勉強苦手な私にとってのメリットはこんな感じです。
- ざっくばらんな雰囲気の中で講義を受けられて、気が楽
- 友達がいなくても、特に浮いたりせず気が楽
- 分からないことを直接質問できる
- 苦手科目は講義を受けたほうが理解がスムーズ
デメリット
次に予備校のデメリットです。
- 独学や通信教育等に比べて、費用がかかる
- 「予備校に通っている」ことに満足してしまうと危険
- 通学に時間&交通費がかかる場合も
あと、すでに自分に合った勉強法が確立できている人に予備校は不要かもしれないです。
独学でテキスト等を購入して勉強したり、通信教育を受けるのと比べると、予備校は費用がかかります。
コース | 年間費用 | |
代ゼミ (予備校) |
大学受験科(高卒生) ※本部校 [基礎強化]私立文系コース |
101万円 2,000円 (税込) |
スタサプ (通信教育) |
合格特訓コース | 12万 9,360円 (税込) |
(代ゼミには、講座を1講座から受講できる「単科ゼミ」もあります)
予備校と通信教育を比較しようとしても、
- 受けられるサポート
- 場所の提供の有無
などが異なるので、費用だけで優劣はつけられませんが、費用面だけを比較すると結構差があることが分かります。
また、いかに予備校で万全のサポートを受けたとしても、「予備校に通っている」ことに満足して受け身で過ごしてしまうと目標達成はなかなか厳しいかもしれません。(過去の私のことです)
予備校の高卒生コースに通いました:まとめ
私は、高校で不登校になったとき「もう人生詰んだかも」と思い、先が見えずに行きづまっていました。
しかし、通信制高校に通いながら、大学受験を目指して予備校に行っている日々は少しずつでも前に進めているようで嬉しかったです。
今は、予備校に行ったり、家庭教師に来てもらったりする以外にも、スタディサプリやZ会の映像のようにオンラインでの学習方法もあったりと、私が高校生だったときよりも選択肢は増えています。
代々木ゼミナールも当時はなかったオンラインコースがあるようで驚きました。
大学受験をサポートしてくれるものを探している方が、自分に合った方法を見つけられることを願ってます。