本記事では、私自身の経験をふまえた「高校不登校からの選択肢」について書いていきます。
また、不登校になると家で過ごす時間が多くなると思うので、「おうち時間を充実させるもの」についてもあげていきます。
- 高校に行けなくなって、これからどうしようか悩んでいる
- ギリギリ登校はしているけど、実は辛くて仕方ない
- お子さんが高校で不登校になって、今後の進路を模索中
高校不登校からの選択肢のひとつとなりそうなものをご紹介します
高校不登校からの選択肢のひとつなりそうなものをあげていきます。
(全日制高校で不登校になったと仮定したお話です)
私が思いつくかぎりの選択肢をあげましたが、全てだとは思っていません。
選択肢のひとつとして参考にしてもらえたら、うれしいです。
0.充分な休養をとる
1.通信制高校へ転編入する
2.高卒認定試験を受ける
3.全日制や定時制の高校へ転編入する
4.在籍している高校をやめる
5.在籍している高校を休学する
6.在籍している高校に戻る
7.(在籍している高校をやめて)就職する
私自身の高校不登校とそれ以降についてはこちらの記事でご紹介しています。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
0.充分な休養をとる
おそらく不登校になるまでには、色々なことがあったと思います。
そして、今現在も苦しい思いでいっぱいになっている方も少なくないでしょう。
不登校当事者の方も親御さんも、どうかご自分を責めないでほしいなと思います。
できるだけ楽な気持ちで、とりあえず先のことは心配せずに、心と体をしっかり休ませてあげてください。
きっと大丈夫です。
心も体も余裕が出てきたら、自分のやりたいことが少しずつ見えてくると思いますよ。
焦らないで、まずは自分に優しくしてあげましょう。
1.通信制高校へ転編入する
全日制高校と比較して、学校生活の自由度が高いのが通信制高校の魅力です。
自分の理想のスタイルで、無理なく通えそうな学校がきっとあると思います。
(2)その年の学習量(単位数)をコントロールできる
(3)学生生活のスタイルを選べる
通信制高校のメリット・デメリットをまとめました
実際に通った通信制高校(科学技術学園高等学校)についての記事はこちらです。
(1)登校するペースを選べる
どのくらいの頻度で登校するかを選ぶことができます。(※学校により、設置しているコースは様々です)
- 週に5日登校する
- 週に2~3日登校する
- 週に1日登校する
- 月に1~2日登校する
- 年に何回か集中的に登校する期間が設けられている
(2)その年の学習量(単位数)をコントロールできる
高校卒業に必要な単位数(=74単位以上)を修得するということさえ、おさえておけば、自分のペースで学習量(単位数)を調節可能です。
自分で、学習量(単位数)をコントロールできるのは確かなのですが、
- どのタイミングで通信制高校に転編入するか
- 前にいた高校で取得した単位があるかどうか、ある場合は転編入先で認められるかどうか
ということが、履修計画に大きく関わってきます。
- 1年目→15単位
- 2年目→35単位
- 3年目→25単位
計75単位
- 1年目→30単位(前に在籍した高校で取得)
- 2年目→22単位
- 3年目→22単位
計74単位
(3)学生生活のスタイルを選べる
全日制に近い学生生活を送るも良し!
効率的に単位を取得し、学校ではあまり人に関わらない学生生活も良し!
理想の学生生活が叶えられそうなコースがある通信制高校がないか、探してみましょう。
- 週5日コースがあり、部活も行事も充実している学校
- 大学進学に向けたコースがある学校
- 専門性を高めるコース(声優・美容・プログラミング・eスポーツなど)がある学校
- 基本は自宅でのオンライン学習でOKな学校
補足:「サポート校」とは?
通信制高校を卒業するのを支援してくれる民間の教育施設です。
(※サポート校自体は、高校ではありません。学習塾のような存在)
通信制高校 + (サポート校) → 通信制高校、卒業!
サポート校によって、
- カリキュラム内容
- 学費
は、さまざまなので利用される際は、比較検討してみましょう。
2.高卒認定試験を受ける
高等学校卒業程度認定試験(通称・高卒認定試験)に合格すると、
「高校を卒業したのと同等以上の学力がある」と認められ、
就活や資格取得に活かせる(※高卒認定試験合格者が受験できる公務員試験や国家資格がある)
といったことがあります。
全日制高校に在学中でも、受験OK。
高卒認定試験で合格した科目を高校の単位として認められることがあります。
たとえば、病弱のため欠席が多く、1年生で修得すべき数学Ⅰの単位を高等学校で
修得することができなかった場合などに、高卒認定試験で数学を受験し、合格すれ
ば、学校長の判断で数学Ⅰの単位を修得したと認められる場合があります。ただし、
単位として認めるかどうか、認める場合の単位数等、単位認定については学校長の判
断となりますので、高卒認定試験に出願する前に学校と相談してください。引用元:〈PDF〉文科省 高卒認定試験Q&A
高卒認定試験の注意点としては、合格しても、「高卒」の学歴は手に入らないことです。
- 在籍している高校はやめたいけど、大学・短大・専門学校へは進学したい
- 在籍している高校で不足している単位を補いたい(※高卒認定試験合格だけで、高校卒業に必要な単位の全てを修得することはできません)
という方に、おすすめです。
- 年2回実施(8月と11月)
- 受験資格:受験する年度末までに16歳になる&高校を卒業していない人
- 合格に必要な科目数:8~10科目(選択する科目で異なります)
- 受験料:4,500~8,500円(受験する科目数で異なります)
- 試験の形式:マークシート形式(記述問題はなし)
3.全日制や定時制の高校へ転編入する
- 在籍している高校とは別の全日制高校
- 定時制高校
などに転編入するのも、ひとつの道だと思います。
環境が合わなかっただけで、また毎日のように高校に通いたいという場合などは、全日制高校への転編入が良いかもしれません。
全日制の高校生活に比較的近いスタイルで通いたいけど、体調面で朝から学校に通うのに不安がある場合などは、授業を受ける時間帯を選べる定時制高校への転編入が向いているかもしれないです。
学業とバイトを両立したい場合、自由度が高い通信制高校、または定時制高校がおすすめです。
定時制高校は、
- 全日制高校と比べると学校で過ごす1日あたりの時間は短いが、登校頻度は全日制高校と変わらない(1日あたりの時間が短い分、卒業かかる年数は4年。履修の仕方によっては3年にもできる)
- 部活や行事が盛んなところが多い
- 夜間の部が設置されている高校では、基本的に夕方に給食が出る
などの特色があり、イメージ的には「全日制高校よりだけど、全日制高校に比べると学校外の時間が多い」といった感じです。
自分に合いそうな環境を選びましょう。
- 全日制高校→1日6時限勉強→3年間で卒業
- 定時制高校→1日4時限勉強→4年間で卒業(※例えば1部(午前中)に入学した生徒が2部(午後)や3部(夜間)の授業を履修することで3年間での卒業も可能)
定時制高校というと、夜間のイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、昼間に開講されていたり、昼夜併設されている定時制高校も少なくありません。
午後(2部)13:00~16:30
夜間(3部)17:00~21:00(給食タイム込み)
通いやすい時間帯を選べる
不登校経験者受け入れに前向きな定時制高校も開校されている
不登校生などを対象とした定時制高校
・チャレンジスクール:大江戸高校、桐ヶ丘高校、世田谷泉高校、八王子拓真高校(チャレンジ枠)、稔ヶ丘高校、六本木高校(各校とも東京都立)
・クリエイティブスクール:箕面東高校、桃谷高校、咲洲高校(各大阪府立)
・パレットスクール:狭山緑陽高校、戸田翔陽高校、咲上秋桜孤高(各埼玉県立)中学卒・高校転編入からの進学 ステップアップスクールガイド 2021 p.57より引用
4.在籍している高校をやめる
「在籍している高校に戻るのは難しそう…、でもやめてからどうするかはまだ決まってない」
そのような場合、在籍しているのに登校できないという現実が重くのしかかってきて、辛いですよね。
こんなことを書くと無責任だと怒られてしまうかもしれませんが、その先どうするかが決まっていなくても、とりあえず今在籍している高校をやめるというのも選択肢のひとつだと思います。
5.在籍している高校を休学する
こちらはメリットもあるものの、ハードルが高いかなと感じる選択肢のひとつ。
高校によって、休学の条件や休学中の学費がどうなるかは異なりますが、休学中の学費については減額・免除となることが多いようです。
- 当面の間、「学校に行かなければ…」という重圧から解放されて、心身を休ませたり、今後のことをゆっくり考えることができる
- 学費が、免除・減額される場合が多い
留年となり、年下の人たちと一緒に勉強することになる可能性が高い
→休学中している間は在籍期間に含まれない場合が多く、出席日数や取得単位数の不足が原因で留年となる可能性が高いようです
もちろん留年が悪いわけではありませんが、高校での留年は比較的珍しいため、そうなった場合でも「クラスになじむまで多少しんどい思いをするかもしれないけど、気にしないでがんばるぞ」という覚悟が必要かもしれません。
6.在籍している高校に戻る
「5.在籍している高校を休学する」同様にハードルが高い選択肢であるとは思います。
しかし、不登校になった理由によっては在籍している高校に戻るのも良いですよね。
例えばこのような場合、周りのサポート(ご両親・学校・友達など)を受けながら、在籍している高校に戻るのが良さそうです。
7.(在籍している高校をやめて)就職する
就きたい職業によっては、大学や専門学校を出たり資格が必要だったりするので、何になりたいか、どんな働き方をしたいか考えてみましょう。
就労については法律で「満15歳に達した日以後の最初の3月31日までは働いてはならない」と定められており、それ以降の年齢ならば問題ありません。(深夜は18歳以上でないと働けません)
進学はせずに働こうと思った場合、いきなり就職先を見つけるのは、なかなか大変だと思います。
私が現実的な方法かなと思ったのは、
「ハローワーク(公共職業安定所)で相談して、ハロートレーニング(職業訓練)を受けてから就活を始める」といったものです。
ハロートレーニングは、求職中の人を対象にした無料(※)の職業訓練制度です。(※テキスト代や交通費は自己負担)
ハロートレーニングには、
- 公共職業訓練(離職者訓練)…雇用保険を受給している求職者対象
- 求職者支援訓練…雇用保険を受給していない求職者対象
の2種類があり、就職した経験がないがない場合、求職者支援訓練を受講できます。
- ハローワークへ行き、相談する
- 求職者支援訓練を受ける
- 専門知識や技術、資格等を得たうえで就職活動を始める
基礎コース
- 初歩からできるビジネスパソコン基礎科
- 基礎からマスターするキャリア相談員養成科
実践コース
- まだ間に合う1から学べるプログラマー・ロボット開発育成科
- アプリ・WEB・システムエンジニア養成科
- 花の販売・デザイナー養成科
- 医療事務養成科
- 介護職員初任者研修・介護事務養成科
- ネイルサロン就職養成(A教室)科
- エステティシャン・アロマ養成科
東京労働局より引用
おうち時間を充実させよう
おうち時間を充実させるものとして、
- 心身の健康に大切な「運動」
- 未来の自分のためになる「勉強」
- 心の栄養=「好きなことを楽しむ」
をピックアップしてみました。
1.おうちで運動しよう
私が不登校で家にこもりがちなときは家で、
- ステッパー(踏み込み運動ができる器具)で歩く
- 筋トレ
などしていました。
今現在のほうが家で楽しく運動する方法は充実していると思います。
- YouTubeでのフィットネス動画やオンラインフィットネスを活用して、運動する
- 体を動かせるゲームをする(SWITCHのフィットボクシング2やリングフィットアドベンチャー)
- 器具(ステッパーやフィットネスバイク)を使って運動する
最近、家よくやるのは、YouTubeでのフィットネス動画を見ながらの運動と「フィットボクシング2」です。
SWITCHの運動系ソフト
- リングフィットアドベンチャー
- フィットボクシング
を両方やる場合は、どちらか一方だけでもダウンロード版を購入するのがオススメです(うっかり両方パッケージ版を買ってしまったところ、ソフトの入れ替えが面倒でした…!)
2.おうちで勉強しよう
不登校になってから、
- 他の高校へ転編入する
- 高卒認定試験を受けたい
- 大学・短大・専門学校を受験したい
- 在籍している高校に復帰したい
- 進路は関係なく、高校レベルの学力を身につけたい
などで、家で勉強するときの方法は、独学以外だと以下のような感じだと思います。
家庭教師に教わる
親御さんに教わる
独学や親御さんから教わることができたら良いのですが、高校での学習内容はなかなか手ごわく、外部のサポートを得たいという場合も少なくないでしょう。
現時点での学力や勉強の目的、向いている勉強スタイルによって、どんな方法が良いかは、人それぞれですよね。
私の場合は高校不登校で、全日制高校をやめて通信制高校に編入したのですが、学校以外で利用した学習サービスは、以下のような感じです。
学力:得意科目の国語以外は基礎学力が不足している
勉強の目的:志望大学に合格したい
向いている勉強スタイル:不明→結果的に、マンツーマンで人と直接やりとりするようなものは苦手ということが分かる
- Z会(定期的に添削問題を提出するタイプ) 一人で学習を進められず、数ヶ月で退会
- 個別学習塾 講師とのコミュニケーションが苦痛ですぐにやめる
- 予備校 既卒生コースに通ったところ、個人的なやりとりが基本なく雑多な雰囲気の中で勉強する環境が合っていて、大学受験が終わるまで通う。しかし、得意科目以外の基礎学力がかなり不足していて、授業についていくのに苦労する
私は勉強ができるほうではなかったし、大学受験を目指すなら、予備校で志望大学別の本格的な受験勉強をする前に、基礎学力をしっかり身につけておくべきでした。
近年は、通信制教育でも家庭教師でも、オンラインでできるサービスが充実してきているので、それらを活用するのも良いなと思います。
3.おうちで好きなことを楽しもう
運動や勉強も良いですが、もっとゆる~く好きなものを楽しむ時間も大切ですよね。
私が家での時間を楽しむのに欠かせないのは、
読書(マンガ含む)
アニメ
など。
これらを楽しむのに加入して良かったのがAmazonのプライム会員です。
- プライムビデオでは、対象のアニメ・映画・ドラマが見放題。
- プライムリーディングでは、対象の本やマンガが読み放題。(※kindleがなくても、スマホやパソコン、タブレットでOK)
- プライムミュージックでは、対象の音楽が聴き放題。
他にも会員特典があるのですが、長くなるのでここでは割愛します。
年払いなら、4,900円(税込)なので、特典のどれかだけでもよく使うなら、コスパは良いと思います。
※年払いは、ひと月あたり約408円。月払いは、500円(税込)
ちなみに、プライム会員の学生版プライムスチューデントは、基本的にAmazonプライム会員と同じサービスがプライム会員費の半額で利用できます。年払いで、2,450円(税込)です。
※年払いは、ひと月あたり約204円。月払いは、250円(税込)
ただ残念ながら、プライムスチューデントは高校生は利用できず、
加入条件は、日本国内にある大学、大学院、短大、専門学校または高等専門学校の学生であること。
進学して対象の学校に入ったときには、お得なのでオススメです。
ほかによく利用しているのが、マンガアプリ。
「マンガPark」と「マンガMee」は、課金をしたら多くの話数を読み進められますが、無料の範囲で楽しむこともできます。
マンガPark-話題作多数!人気漫画が毎日更新で読める
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白泉社のマンガアプリ。私のオススメは「フルーツバスケット」と「ハチミツとクローバー」と「3月のライオン」です
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集英社のマンガアプリ。少女マンガが好きな方におすすめです