”不登校を経験したのち、就職活動をする”となったとき、
- 不登校経験がマイナスに働くのではないか
- 面接で不登校のことをどれくらいつっこまれるのか
といったことが気になりませんか?
過去の私は、これらがとても気がかりでした。
高2で不登校→通信制高校転学→短大→大学→就活
を経験した私(現在30代主婦)が就職活動で「不登校」経験はマイナス要素になるのかどうかについて感じたことをまとめました。
やっぱり気になる「不登校」の影響。就活で、マイナスに働くのでは…?
結論から書くと、
- 不登校の「その後」のこと
- 「今」の自分の魅力
をしっかり伝えられれば、問題なし!のはずです。
(新卒で受けた公務員試験に受かりました)
不登校になってから、不安だったこと
私は、不登校になってから、ずっと不安なことがありました。
それはその後の人生で、
何かにつけて「不登校」経験が負(マイナス)の方向に働くのでは…?という不安です。
就活においても、例外なくその不安はありました。
しかし、採用する側の気持ちを想像したときに、何を言うべきかが少しずつ見えてきた気がしました。
私は面接官をやったことないので想像ですが…、経験から手ごたえを感じたことを書いていきたいと思います。
相手が知りたいのは「今」の自分
当時の私は漠然と「不登校」関連の話題を恐れていました。
しかし、よくよく考えると、相手からしたら根掘り葉掘り「不登校」に関する話を聞く必要性はありません。
相手が知りたいのは「不登校時代」の自分ではなくて、
不登校のその後の「今」の自分がどんな人なのかということだと思ったからです。
その仕事に適性があるか、などはなかなか見抜けるものではないと思うし、
要は「今の自分と一緒に働きたい」と思ってもらえるかではないでしょうか。
身を乗り出して、聞いてくれた「その後の話」
私が受けた公務員試験の面接は3段階あって、以下のような感じでした。
- 人事課による面接:受験者1(自分)対3人くらい
- 重役による面接:受験者1(自分)対3人くらい
- 人事課によるグループ面接:受験者5人くらい(自分含む)対3人くらい
この3段階のなかで、「不登校」の話を聞かれて答えたのは、最初の①の面接のときだけでした。
その①の面接では、不登校の話題のときに気を遣って聞いてくれている印象で、
「あれ?案外優しい・・・(←失礼)」とちょっと肩の力を抜くことができました。(圧迫面接を想定していました)
私は不登校について、たしか「人間関係で色々あって、不登校となり、その後やめました」くらいにしか言ってないと思います。(ちなみに、この初めての就職以降の、転職時の面接では「不登校」が話題にすらあがっていません)
面接官がちょっと同情するような顔から真剣な顔に変わり、身を乗り出して聞いてくれたのは
不登校の「その後」の話をしだしてからでした。
- (A)その後、何を思い、どう行動してきたか。
- (B)どういう体験が自分を成長させてくれた思うか。
- (C)今、何を考え、この仕事を志望しているのか。
私の場合ですが、まとめると(面接用に都合の良い表現もありますが…)
- (A)自分の未熟さから親にも迷惑をかけて反省した。その後、自分に足りないものは何かを考えて、おぎなっていきたいと思って、自分の成長につながりそうな選択をした。(親元を離れて短大進学)
- (B)バイト先で真剣に叱られた体験。友人との出会い。
- (C)生まれ育った地域への恩返しをしたい。お客様に、ここの自治体で良かったと思われるようなサービスを提供したい。
こんな感じです。
ピンチはチャンスかもしれません
気が重くなりがちな「不登校」や「その後」の話ですが、逆にここさえ押さえて自分なりの言葉で話せたら、かえって印象づけることができるかもしれません。
ちょっとハッタリをかまして、あとから中身が追いつくように頑張る
面接官に、
「もしかして…この人、逆境を乗り越え、ちょっとレベルアップして、そんじょそこらの若者よりタフなのかな!?」
と思ってもらえたら、採用にグンと近づくはずです。
私はハッタリですが、自信満々な表情をつくり、明るく辛抱強い人柄を演出しました。
ちょっとオーバーに自己アピールしても、そこから努力して有言実行すれば良いかなと…。(採用されるのをひとまずのゴールとしたときの私の答えです)
たいそうな事を言わなくても大丈夫。自分にとって価値ある体験を話す
抽象的なハッタリはかますことができたとしても、(例:快活な人間です!と言って、そのように振る舞う)
具体的なエピソードでの、自己アピールとなると難しいですよね。さすがに経歴を詐称するわけにはいきません…
- 大学でサークルの代表をやって、リーダーシップが身に着いた…
- 高校では生徒会で活動し、こんな苦労があり、こんなことを実現…
- バイト先ではリーダーをやってて…
- ボランティア活動を〇年間、継続してやってて…
- 町おこしイベントに関わることがあって…
「こんな経験(上記のような)、いっさい無いんだけど…」
という私が何を面接で話したかというと、自分にとって価値ある体験です。
私の場合は、
「バイト先で社長が真剣に叱ってくれた。(衝撃とともに腹もたったけど)その後、客観的に自分を見つめなおし、コミュニケーション能力向上につながった」
という体験を話しました。
思いついたことをどんどん書いてみるところから
最初は「面接でアピールできる体験談なんて何もないかも(汗)」と思いましたが、
とりあえずアピールポイント関係なしに面接で話す内容を紙に書きだしてみました。
思いついたこと、書きやすいところから書いていきます。
例えば、
- 志望理由
- 趣味
- 大学や専門学校で何を学んだか
などなど。
比較的簡単に書けることを書いたら、
次に学生生活やバイト先でのことなど何でも良いと思うのですが、なにか自分にとって印象深いことを思いだす作業です。
そのなかで何か、その後の良い変化に結びつくエピソードはないでしょうか。
エピソードを見つけたら、掘り下げていってみましょう。
「自分なりの成長エピソード」になるはずです。
「華々しい功績」がなくても、「自分なりの成長エピソード」が話せたら、十分アピールになると思っています。
話す内容が固まってきたら、練習する
アナウンサーの実技試験などでないかぎり、スラスラとよどみなく話せるところまでいかなくて良いと思うのですが、(私は面接本番ですぐに答えられず、1分くらい沈黙してしまった場面もありました)
実際に話そうと思う内容を声に出して練習してみるのは、イメトレになって本番での緊張が多少やわらぐのでオススメです。
私は家族に練習につきあってもらっていました。
まとめ
Q.就職の面接で、不登校経験はマイナス要素になるの?
A.
- 不登校の「その後」のこと
- 「今」の自分の魅力
をしっかり伝えられれば、問題なし!のはずです。
むしろ印象づいてプラスに働くこともあるかもしれません。
・「今」の自分の魅力、強みを伝える
・アピールポイントが見つからないときは過去の印象深い出来事を思い出してみる→「自分なりの成長エピソード」が見つかるかも
・面接で話す内容が固まったら、声に出して練習してみる
やれることをやったら、体調を整えて笑顔で面接に挑みましょう